2024年07月28日
はじめに
音楽の聴き方がレコードからCDへと移り変わるようになり20年以上が経過しています。そのCD文化も配信サービスへと移り変わり、今や音楽はインターネット経由で聴くものとなっています。
しかし最近、逆に新しくカッコいいものとしてレコードが売れるようになっています。とはいえ、レコードとして発売される新譜は現存している中古レコードよりは多くありませんから主流は中古レコードの売買です。
そこで本コラムでは、レコードを売ろうかどうか考えているけれども、音楽ジャンルによってレコードの価格に差があるのかが気になっている方向けに、高く売れるレコードの音楽ジャンル、値段が付きづらいレコードのジャンルを紹介していきます。
目次
人気再燃!いま、レコードが高く売れる理由とは?
近年、レコードブームが再燃しています。人気の中古レコードは買取価格が高価となっており、販売価格も高騰しています。一時期は廃れていたレコードがこのように高く売れるようになった理由はなんでしょうか。
若い世代のあいだでレコード需要が急増!
レコードブームの火付け役はZ世代の若者たちです。彼らの間で「レコードジャケットはSNS映えする」「簡単に聴けないのが逆にカッコイイ」と人気が出たからです。
またこれまでアナログレコードブームはアメリカが中心になっていたのですが、最近では日本でもブームとなっています。その理由として、日本人は丁寧に作られたモノを評価する文化が古くからあり、レコード自体が「モノとしてカッコいい」として人気が出ているという側面もあります。
レコードは、味のある温かい音が魅力
デジタル的に音を記録しているCDとは違い、記録の方法がアナログなのもレコード人気の1つです。
レコードは樹脂でできたレコード盤を針がこすって音を出していくので、ときにはノイズが入ることもあります。しかしCDでは聴こえない可聴音域以外の音も再現できますので、機械的ではなく、味のある温かい音を生み出すことができるのです。
また、レコード盤の音を再生する、針を取り付けるカートリッジなどをカスタマイズし、音を調整して楽しめるのもレコードの魅力といえます。
高く売れるレコードの音楽ジャンルとは?
レコードを売りたいと思ったとき、高く売れる音楽ジャンルがあります。ここでは高価買い取りが可能な5つの音楽ジャンルをご紹介します。
ジャズ
19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカ・ニューオーリンズで生まれたジャズは、ひと括りに「ジャズ」といっても種類はさまざまです。LPレコードとして存在している1940~50年代以降のジャズに限っても、スイングジャズ、ラテンジャズ、モダンジャズ、フリージャズ、フュージョンなど、幅広く存在しています。
ジーケーレコードでは、特に「フリージャズ」の買取に力を入れており、希少なフリージャズであれば高価買取をしています。そのほか、ジャズレーベルとしてもっとも有名なBLUE NOTEの輸入オリジナル盤や初期盤、帯付国内盤、リマスター盤など等高額で買取をしています。
アメリカ・ニューヨークで1939年に設立されたBLUE NOTEのジャズは、その重厚な音楽性に魅了される人も多く、幅広い年齢層に人気があるレーベルです。そのため、レコードの需要としても安定しているのが特徴です。
【参考アーティスト】
●マイルス・デイビス●ウェルドン・アーヴィン●ジョン・コルトレーン●ファラオ・サンダース●ハービー・ハンコック●ビル・エヴァンス●ソニー・ロリンズ●ドン・チェリー●ソニー・クラーク●ビリー・ホリデイ など
洋楽ロック・ポップス
1960~1970年代を中心に世界を席巻していた洋楽ロック・ポップス。日本だけでなく世界中に熱狂的ファンがいる「ビートルズ」「クイーン」「レッド・ツェッペリン」「キッス」「ピンク・フロイド」など、人気ロックアーティストのレコードは現在でもニーズが安定しているため、高価買取をしています。
このようなアーティストは人気が高かったため、生産国や発売時期などによってバリエーションが数多く存在し、中古レコード価格もそれぞれ異なっています。
高値になりやすいのはオリジナル盤や、初回帯付の国内盤が主となっています。一部、見本盤の白ラベルの場合、非常に高値になる場合があります。
【参考アーティスト】
<ハードロック・メタル>
●アイアン・メイデン●オジー・オズボーン●ガンズ・アンド・ローゼズ●スコーピオンズ●ディープ・パープル●ピンク・フロイド●ブラック・サバス●レッド・ツェッペリン など
<プログレッシブ・ロック>
●アトミック・ルースター●イエス●カン●キング・クリムゾン●クラウス・シュルツェ●ノイ●バッジー など
<パンク>
●クラッシュ●ザ・ジャム●サムヘイン●セックス・ピストルズ●ダムド●テレヴィジョン●パブリック・イメージ・リミテッド など
<ロック>
●イギー・ポップ●オアシス●ヴェルヴェット・アンダー・グラウンド●MC5●キッス●キンクス●ザ・スミス●フランク・ザッパ●ビートルズ●U2 など
和ジャズ
和ジャズとは、日本人ジャズミュージシャンによる、主に1960年~80年代に演奏されたジャズのことを呼びます。当時の日本人ミュージシャンよるジャズは本場アメリカのジャズと比較されて過小評価されていました。
しかし、ビックバンドからトリオ作品、フリーキーなソロ演奏まで、戦後の日本の高度経済成長と並行するかのように目まぐるしく、そしてアグレッシブに、アメリカのジャズに負けじと切磋琢磨していた日本のジャズは大きな魅力を持っていました。
このような「和ジャズ」が再評価されるようになったのは2000年以降です。クラブDJや海外のコレクターによって再評価された日本人ジャズミュージシャンによるレコード作品は、今では高値で売買されるようになりました。
当時あまり評価されなかった1970年代の「和ジャズ」レーベルであるTBM(スリー・ブラインド・マイス)の中古レコードは、近年、世界的に見ても需要があり買取価格が高騰しています。
【参考アーティスト】
●板橋文夫●森山威男●山本剛●高柳昌之●日野皓正●石川晶●横田年昭●佐藤允彦●鈴木勲 など
日本のシティポップ
1970年代から1980年代に日本で流行したニューミュージックの一種であるシティポップが注目を浴びています。日本のシティポップの特徴は、欧米の音楽センスをベースに日本的なアレンジで作られている「都会的」で「洗練された」音楽テイストを持っており、シューガーベイブ、山下達郎、竹内まりや、大瀧詠一らが代表的なアーティストとして知られています。
日本のシティポップは、ブラックコンテンポラリーなアレンジやドゥーワップなどの黒人のコーラスワークを取り入れており、そんなジャパニーズサウンドが、いつしか「シティポップ」と呼ばれるようなりました。今ではディスコティックなサウンドからラテンアレンジなサウンドまで幅広く、様々なミュージシャンが「日本のシティポップ」として認知されています。
欧米から火が付いた「日本のシティポップ」サウンドは日本国内でも再注目されるようになり、近年では中古レコード市場でも高値で取引されるようになっています。
【参考アーティスト】
●山下達郎●大瀧詠一●角松敏生●大貫妙子●吉田美奈子●竹内まりや●松原みき●佐藤博 など
アニメ・ゲーム音楽
今や世界的にも人気が高い日本のアニメ・ゲームの音楽を収録した中古レコードも高く売れるジャンルの1つです。メジャーでわかりやすい作品でいうと、スタジオジブリ関連のアニメ作品のサントラ盤、鳥山明氏の漫画を原作とする『ドラゴンボール』のサントラ盤、そして、まつもと泉氏の漫画を原作とする『きまぐれ☆オレンジロード』のサントラ盤が挙げられます。そのほか、マイナーなアニメ作品のサントラ盤ほどその希少性から高く売れる傾向があります。
細野晴臣氏が制作したゲームミュージックなども人気が高くなっています。日本のゲーム音楽はアニメ音楽と同様、海外からも絶大なる支持を得られています。
【参考アルバム】
●ドラゴンクエスト●魔女の宅急便●ファイナルファンタジー●ドラゴンボール●はじめ人間 ギャートルズ●スーパーマリオブラザーズ●セガ系のアルバム●ナムコ系のアルバム全般 など
値段が付きづらいレコードのジャンルとは?
人気が再燃しているレコードですが、買取価格の値段が付きにくいジャンルもあります。当店で値段が付きにくいレコードは以下のジャンルですが、あくまでもジャンルとしての参考で、中には希少で非常に需要が高く、高額になるレコードもあります。このような、どちらかというと在庫に残りがちなレコードの中から、お値段がつけらるレコードがあるかないかを探すことができるのはレコード店のみ。とくに以下のようなジャンルの場合、数十枚程度ではなく、何百枚以上ある場合には、高価買取できるものが入っていることがあります。お近くにレコード店があれば、ご処分の前に、一度レコード買取店にご相談してみてはいかがでしょうか。
- 国内盤クラシック
- クラブ系12インチ
- 1980年代に人気があった男性アイドル系のレコード
- 「~全集」系のレコード
- 1970年代に非常に人気があった邦楽フォーク
- 出回りの多い演歌・民謡や浪曲などのLP・シングル盤
- カラオケ用のレコード
- 出版社に多い本とセットになっているようなレコード
- 再生不可な傷や汚れ・ノイズが出るレコード
レコードをしっかり査定してもらいたいならレコード店へ
中古レコードには概ねの相場はありますが定価というものはありません。そのため、レコード店によって買取価格は大きく異なってきます。できるだけ中古レコードを高く売るにはどうしたらいのでしょうか。
中古レコードをきちんと査定してもらうには「買取店の選定」が重要
買取額を左右する「中古レコードの買取査定」という作業は、非常に難易度の高い業務です。本来であれば高値で売れるはずのプレミア品であっても、知識不足のスタッフに査定をされてしまうと、価値の低いジャンク品の価格に査定されてしまうこともあります。こうしたことを防ぐためには、レコードの買取店の選定が非常に重要な意味をもってきます。
レコードを売るなら、やはりレコード店が一番です。中古レコードの取り扱いが豊富にある、レコード買取店のホームページや実店舗をよく確認しましょう。実際にそのお店で販売しているレコードは、買取可能なレコードが多いです。ただ、数百円程度で売っているレコードの場合は、高価買取にはなりにくいと言えます。当店では、通販サイト「gk-record.com」ほか、様々な媒体からインターネット上で販売しており、独自の販路を持っているため、お売りいただいた大切なレコードは次のお客様へしっかり引き継ぎしております。
ジーケーレコードは、相場よりもさらに高価で買取できる!?
千葉県に店舗を持ち、店頭買取だけでなく出張買取や宅配買取を行っているジーケーレコードであれば、相場よりもさらに高価でレコードを買取しています。
高価買取ができるのには、以下のような理由があります。
①販路が豊富
ジーケーレコードでは、通販サイトやオークションサイトや独自の販路を通じて、日本国内だけではなく海外販売もしています。したがって、日本だけでなく世界中のコレクターがターゲットになりますので、より高い金額で購入していただけるお客様を選ぶことができます。買取金額もそれに平行しますので、高価買取が可能になっています。また、メンテナンスをしっかり施したのちに販売しておりますので、他店より高く販売できているレコードが多いことも特徴です。
②買取査定員の経験が豊富
中古レコードの査定は、しっかりとした知識や経験が無いとその買取額が適正かどうかの判断がつかず、不安からしっかりとした査定はできません。その点、ジーケーレコードは、プロの査定員が毎日レコードを査定し販売しています。そのためどの査定員でも、どの商品がいくらで販売できるのかを身をもって知っています。
ジーケーレコードでは長年の査定経験があり、現在もレコードをクリーニングから販売まで携わる査定員がお持ちの中古レコードを拝見しますので、実際の販売価格に詳しく、売れやすいレコード・売れにくいレコードがどれかを肌感覚で把握しており、高値をつけられるものについてはしっかりと高額査定することが可能です。
③売値の市場調査
中古レコードはそのとき、そのときのトレンドによって価値が上下します。ジーケーレコードでは莫大な中古レコードの数の中から「今」の商品価格を徹底的に調べ、それを中古レコードの買取価格に反映させていますので、“今の価値”を見逃しません。
④可能な範囲での経費削減
ジーケーレコードでは中古レコードの買取価格へと還元できるようコスト削減しており、店舗の賃料・広告などの経費をなるべく低く抑え、その分お客様へ高価買取で還元できるようつとめております。
音楽のジャンルやアルバムタイトルなど、価格は本当にさまざまですので、ここで言及いたしました以上にお値段がつくレコードは多いものです。レコードの買取でお悩みの際は、ぜひジーケーレコードへお立ち寄りください!