2023年03月31日
買取詳細
査定日 | 2023年03月02日 |
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コメント
お父様のご遺品で所有していたレコードを買取して欲しいとのお客様、お持ち込みでの買取ご希望でご来店なさりました。洋楽の70年代ロックから日本のポップスやロック、今で言うシティポップや和物と呼ばれるようなラインナップが多く、吉田美奈子さん・佐藤博さん・細野晴臣さんなどのLPレコードをはじめ、ウィンダムヒル系レコード等も多く、ご持参いただいたお箱で10箱分をお売りくださりました。
お代のお受渡しが終わるころ、「実はまだ実家にオーディオ類があるんですが、自分一人ではとにかく移動が大変で…出張はしていただけるのでしょうか??」とご依頼がありました。オーディオの画像をLINE査定より送っていただき、出張買取が可能であるとわかりましたので、ちょうど予定が空いていた翌日の午前中、オーディオの査定でお伺いいたしました。パワーアンプやレコードプレーヤー、オープンリールデッキやカセットテープデッキなど、多岐にわたり、リビングと思われる場所に綺麗に陳列されていました。動作確認など一通りいたしました後、買取のご了承いただきました。
ただ、今回はお客様のほうが、どことなく少し迷いといいますか、後ろ髪ひかれる思いをなさっている雰囲気が感じられましたので、今一度「迷っていらっしゃるのでしたら、ちょっと一度考えてみた方が良いと思います!」とお伝えいたしましたところ、「いえ…このままお願いします!」との事でした。
再度少しお話しをして、お売りになるご事情を話してくださりました。「自分はレコードやオーディオ類は全く興味が無いですし…この先家族が代わりに使う事も無いと思うので、誰かに代わりに使ってもらえば、それが一番かな…という風に考えたんですが、生まれた頃からリビングにオーディオが設置してあり、何十年も住んだ実家のリビングの景色が変わってしまうのが、なんだかやりきれないというか寂しい気持ちです…。」とおっしゃっていました。
お話は続き、「このリビングにあるオーディオやレコードだけではなくて、最終的には家自体を手放す方向で考えています…」とのことでした。長くお住まいであったご実家がなくなると言う事は、ふるさとが無くなるような事かもしれません。私達買取人は適正価格で責任を持って買取をする事を考えていますが、お客様には価格以外の想いも詰まっているという事を、とても感じた買取日でした。いろいろなご事情により、手放さなければならなくなったレコードやオーディオのご相談は、たびたびお受けしておりますので、困っていること・お悩み事等ございましたらお電話ください。お客様にとって最適なご提案をいたします。